高速トライ&エラーで
ヨーロッパのビジネスを日本へ。
前例のない海外事業に切磋琢磨する2人の挑戦者

次世代のソニーネットワークコミュニケーションズを担うサービスを創出すべく、新たな事業に挑む事業開発部。その挑戦は国内にとどまらず、海外にも及んでいます。そこで、ソニーネットワークコミュニケーションズの新規事業の立ち上げや海外事業の取り組みについて、さまざまなプロジェクトをリーディングする、SuzukiさんとHosogayaさんに話を聞きました。

R.Suzuki
事業開発部
事業開発部で新規事業の立ち上げや海外事業「Nimway」の国内導入などこれまで多くのプロジェクトを担当。2022年4月に設立したNFT事業会社「Sony Network Communications Singapore」の立ち上げも手がける。
事業開発部で新規事業の立ち上げや海外事業「Nimway」の国内導入などこれまで多くのプロジェクトを担当。2022年4月に設立したNFT事業会社「Sony Network Communications Singapore」の立ち上げも手がける。
Y.Hosogaya
事業開発部
2022年にソニーネットワークコミュニケーションズへジョイン。入社後早々から海外サービス「mSafety」の日本導入におけるプロジェクトリーダーを務めるなど活躍中。
2022年にソニーネットワークコミュニケーションズへジョイン。入社後早々から海外サービス「mSafety」の日本導入におけるプロジェクトリーダーを務めるなど活躍中。

海外事業の挑戦は始まったばかり。プロジェクト第2弾が進行中

Suzukiさん、Hosogayaさん、お二方がキャリアをスタートしてからの経歴を教えてください。

Suzuki:私はソニー株式会社に入社後、経営企画や法務、新規事業立ち上げなどを経て、ソニーネットワークコミュニケーションズの事業開発部へジョイン。初期から新規事業の立ち上げに携わってきました。現在は、NFT事業などの新規事業や海外事業の立ち上げ推進、部署全体を統括する役割を担当しています。

Hosogaya:私は2009年に当時のソニー株式会社に入社し、半導体メモリの組み込みソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積んだのち、ソニーのグループ会社で、産業機器向けフラッシュメモリ製品の技術営業を担当しました。キャリアの幅を拡げるなかで、自分で事業をつくって社会に貢献したいと思うようになり、社内公募制度で現在の部署に応募。2022年1月に異動しました。現在は海外事業「mSafety」のプロジェクトリーダーを務めるほか、NFT事業の立ち上げから推進などに携わっています。

ソニーネットワークコミュニケーションズにおける事業開発部の位置付けと役割とは、どのようなものでしょうか?

Suzuki:当社はこれまで、国内通信サービスをメインとしてきましたが、今後のさらなる成長を目指し、国内通信サービスだけではない新規事業の創出に取り組んでいます。私たちが所属する事業開発部は、まさにその新規事業を推し進める部署であり、海外事業も新規事業の一環です。具体的には、ヨーロッパを拠点にグローバル事業を展開している「Sony Network Communications Europe」のサービスを日本市場へ導入することをミッションとしています。

Hosogaya:その第1弾として、2021年にヨーロッパのグループ会社で生まれたスマートオフィスサービス「Nimway」を日本でリリースしました。現在は第2弾となるヨーロッパ発の​​サービス​​「mSafety」の国内導入に向けて、Suzukiさんと私の2人が中心となって進めています。

Suzuki:海外事業の挑戦は始まったばかりです。「Nimway」に続いて「mSafety」で成功事例をつくり、第3弾、第4弾へとつないでいけるよう取り組んでいるところです。

ヨーロッパ発のヘルスケアソリューションを日本市場へ

お二方が関わっている「mSafety」とはどんなサービスでしょうか?

Hosogaya:リモートで健康管理などができるプラットフォームと、腕時計型のウェアラブルデバイスを組み合わせたBtoBのヘルスケアソリューションサービスです。サービスプロバイダーとなる企業が自社サービスに「mSafety」のプラットフォームを組み込み、独自のアプリケーションとして販売する仕組みになっています。私たちがやるべきことは「mSafety」を導入していただけるサービスプロバイダーを開拓することですから、今は商談をさせていただきながら、どんなところにニーズがあり、どのような形で導入してもらえそうか、市場探索している状況です。

Suzuki:現場はHosogayaさんにほぼお任せしていますね。

Hosogaya:そうですね、1から10まで全部を担当していますが、専門的なスキルが必要な領域なので、例えば海外の工場からの物流の構築や輸出入関連、法務、品質サポートなどは、社内のプロフェッショナルと連携しながら進めています。

正解は誰にも分からない。最適解を考え、トライアンドエラーを高速でやるしかない

海外とのやりとりは、どのように進めていますか?

Hosogaya:週1回、Sony Network Communications Europeで「mSafety」事業を統括しているメンバー、開発側のメンバーとオンラインミーティングをし、日本の商談状況や、そこで浮上した確認事項、今後の進め方などを話し合っています。ミーティングやメール、文書はもちろん全て英語です。

海外事業の立ち上げで大変なのはどんなことでしょうか?

Suzuki:1番は、前例がないことです。ソニー株式会社など、すでに海外事業を展開しているところはそのためのインフラが完備されていますが、ソニーネットワークコミュニケーションズはインフラを整備するところから始めなければなりません。例えば、海外との支払い方法の選定、為替リスクへの対策、輸出入の際にある関税リスクへの対策など。

Hosogaya:あと、取引先の国の事情によっても調整する必要もありますね。新しいツールも積極的に取り入れながら、全てを自分たちでセットアップしていくのは容易ではないですが、これに取り組むことで企業にナレッジが蓄積されると考えています。

新規事業を成功に導くために意識していることはありますか?

Suzuki:スピードですね。新規事業の立ち上げではスピードが非常に重要ですが、これが海外となると、時差の問題や、対面でのやりとりができないなどコミュニケーションの問題でスピードがダウンしがちです。そうならないよう、国内以上に緊密なやりとりを心がけています。あとはとにかく、たくさんトライすること。新規事業はどこにチャンスがあるか分からないので、いろいろな可能性を次々に試していくことが大事です。

Hosogaya:私も同じく、いかに高速でトライアンドエラーのループを回せるかが重要だと思っています。キャッシュアウトやリスクが発生しそうなときは周囲のジャッジをあおぎますが、それ以外は、上司やヨーロッパ側の意向をいちいち確認して遅くなるよりも、とにかく自分で判断し、試してみて、その結果どうだったかを報告するようにしています。社内で前例のないことに取り組むなか、何が正しいかは、それこそSuzukiさんにも分からないはずですから。

入社して早々、新規事業のプロジェクトリーダーに。このチャンスを活かしたい

入社して1年、早々にプロジェクトリーダーを任されているHosogayaさんは取り組んでみていかがですか?

Hosogaya:大きな裁量権を持たせていただいているので、とても業務がしやすいです。ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積んできた私が、すぐに新規事業の立ち上げにジョインし、ビジネスの上流から下流まで自ら推進できるのは、非常に恵まれた環境だと思います。まさにやりたかったことなので、とても楽しく充実しています。

海外事業の展望と今後の抱負を教えてください。

Hosogaya:せっかくいい環境とチャンスを与えていただいたので、これを最大限に活かしながら、今、取り組んでいるプロジェクトをしっかりと形にし、社会に新たな価値を提供していきたいです。

Suzuki:これからのソニーネットワークコミュニケーションズに重要なのは、普通の成長を超え、非連続的な成長を実現することで、ソニーグループにおける存在感をより強めていくこと。そのためには、新規事業の成功が欠かせません。まずは「mSafety」を軌道にのせ、海外事業を含めた新規事業の成功事例をつくること。そして成功体験を積み重ねることによって、社員も企業も、大きく成長させていきたいですね。

最後に、これを読んでいる転職活動中の方に向けてメッセージをお願いします。

Hosogaya:新規事業の立ち上げをするにもいろいろな環境がありますが、私は、ソニーネットワークコミュニケーションズという強固な基盤のうえでチャレンジできることに大きなアドバンテージになると考えています。

Suzuki:そうですね、法務や経理など各分野のプロフェッショナル、財源など十分なリソースがあり、必要な場面で投入してもらえるのは心強いです。新規事業の立ち上げに専念できる環境のため、事業立ち上げに挑戦したい人には最適だと思います。