
マテリアリティの
検討プロセス
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の
「8つのマテリアリティ(重要課題)」の特定プロセスについて説明します。
STEP01マテリアリティの項目の
抽出と整理
マテリアリティ(重要課題)を決めるにあたり、3つの側面からマテリアリティの抽出と整理をすすめました。
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企業として取り組むべき
社会課題FTSE社※1やMSCI社※2が定めるESG Ratings※3に紐づく評価項目より、ベースとなる社会課題を類型化・抽出しました。
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通信業界特有の社会課題
SASB※4のマテリアリティマップ通信業界版において、通信業界で定義されている重要度の高い社会課題について追加しました。
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自社ならではの社会課題
ソニーグループのサステナビリティレポート、統合報告書等の資料と抽出された課題をすり合わせ、自社ならではの課題を追加しました。
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最終候補
※1 FTSE社
Financial Times社(FT)と、ロンドン証券取引所(London Stock Exchange)の合弁会社。株価指数の算出・管理や、関連する金融データの提供サービスを行っている。
※2 MSCI社
Morgan Stanley Capital Internationalの略。株価指数の算出や、ポートフォリオ分析など幅広いサービスを提供している企業。
※3 ESG Ratings
企業のESGにおけるパフォーマンスや課題解決に向けた意欲、ビジネスに影響を及ぼしそうなリスクの度合いなどを測定・算出した指標。
※4 SASB
Sustainability Accounting Standards Board(サステナビリティ会計基準審議会)の略称。サステナビリティ会計基準を開発するために設立された非営利団体。
STEP02自社および
ステークホルダー視点の
評価
自社・ステークホルダーの視点から重要度の評価を行い、ESG観点で整理をしました。
ステークホルダーの視点においては、外部コンサルティング会社の協力の元、レビューも行いました。

整理した結果、重要度の高い社会課題は下記となります。
- 環境
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- エネルギー消費量の削減
- GHG排出量の削減
- 材料調達および資源利用の
効率性 - 廃棄物の削減
- 社会
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- 新たな産業・サービスの創出
- 顧客価値・顧客満足の提供
- アクセシビリティの提供
- システミック
リスクマネジメント - ダイバーシティ、エクイティ&
インクルージョンの推進 - 人権の尊重
- 人材の確保と育成
- ガバナンス
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- 情報セキュリティ・プライバシー保護体制の整備
- 公正な市場競争
- コーポレートガバナンス体制の
整備
STEP03マテリアリティ項目の特定
経営層等のレビューを経て、8つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。
E環境Environment
- エネルギー消費量の削減
- GHG排出量の削減
- 材料調達及び資源利用の効率性
- 廃棄物の削減
GガバナンスGovernance
- 情報セキュリティ・プライバシー保護体制の整備
- コーポレートガバナンス体制の整備
- 公正な市場競争