So-netの森 森林整備活動2024.10.26

『So-netの森』第37回森林整備活動レポート ~コナラの「間伐・除伐」~

10月26日、長野県佐久市の『So-netの森』にて37回目となる森林整備活動を行いました。今回は、社員とその家族、ソニーグループの社員も含め約60名の参加者でコナラの間伐・除伐を行いました。

紅葉が始まりつつある森で、間伐・除伐の作業

今回の活動の拠点となる広葉樹のコナラが生い茂る森林に移動。大沢財産区の森林は、紅葉が始まりつつあります。

今回の森林整備活動は、一部の木を伐採し森林全体の密度を調整する間伐と、生育不良や形の悪い木を伐採する除伐です。

大沢財産区柳沢議長:「桃太郎のおじいさんは山へなにをしに出掛けましたか?」

一同:「しばかりー!」

大沢財産区柳沢議長:「そうです。昔の人は短い木や枝を、ごはんを炊くときなどの燃料にするために、山に取りに行きました。そのことをしばかり(柴刈り)といいます。今日はみなさんと、その柴となるような木や枝をのこぎりで切る作業をします。」

活動を始める前に、普段は林業に携わる大沢地区の議員さんから、子どもたちにもわかりやすく丁寧に説明がありました。

10人程の班に分かれて作業開始。どの木を切るべきか、残すべきか、各班に付いた大沢財産区の皆さんの指示をもとに、伐採します。森林には急斜面もあり、互いに声を掛け合いながら協力して作業を行いました。

参加者同士で協力しながら下枝や生育不良な細い木を切ります。伐採後の木を70~80cmにさらに短く切り揃える「玉切り」にしていきます。急斜面での足を踏ん張りながらの間伐作業に四苦八苦する参加者も。

間伐・除伐によって、森が明るくなりました。

作業を終えて

森林整備活動でしっかり体を動かし、心地よい疲れとともに分教場に戻った参加者たち。 大沢財産地区の「お母さん」たちによる手作りの豚汁や郷土料理に笑顔です。

森林整備活動の指導をはじめ、地元ならではの食事の用意など、大沢財産区の皆さんのあたたかいサポートのおかげで「So-netの森」森林整備活動が継続できています。

参加者からのコメント

「のこぎりで木を切る作業はハードワークながらも達成感がありました」

「サステナビリティの取り組みは、重要とは思いつつもなかなか自分ごと化するのは難しいですが、実際に体験することでその意義を理解する大変良い機会でした」

「自然の中に身を置くことで癒やされ、間伐作業でノコギリを引くことで無心になれ、とても気分転換になりました。更に、森林保護に貢献も出来ているとは素敵だなと感じました」

最後に

今回行った間伐・除伐作業で、①光合成が活発になって樹木の成長が促進される、②下層植生が繁茂して生物の多様性が育まれる、などの効果が生まれ、より豊かな森を維持することができます。どちらも木々の密集を防ぎ、光合成を促進して、将来性のある木を生育するために重要な森林整備です。人の手で整備を行うことで森林は循環していくというわけです。

森林は、二酸化炭素を吸収し酸素を供給するほか、水循環の調節、自然災害防止、生物多様性の保全など、私たちの生活を支える多様な働きをしています。広葉樹であるのコナラの落葉や伐採後の木は、分解されると土中の生物(微生物やキノコなどの菌類)の栄養となり、それらを捕食する虫や鳥たちがやってくるなど、森の生物多様性を守っています。

ソニーネットワークコミュニケーションズは、身近な自然を育み、次世代へ維持・継承していくための活動の場、環境保全や生物多様性について改めて考える場として、これからも自然環境保護に取り組んでいきます。