ソニーネットワークコミュニケーションズは社会貢献活動の一つとして、体験機会が求められる場所へ高速光回線「NURO 光」を無償で提供し、子どもたちに新しい体験を届ける「NUROオンラインプログラム」を実施しています。
2024年8月20日、ソニーグループの教育プログラム「CurioStep with Sony」(※1)と連携し、夏休みの子どもたちを対象に好奇心を育むイベントを実施。ソニー仙台テクノロジーセンターとソニーシティ大崎を「NURO 光」でつなぎ、五感をフル活用した音楽づくりを楽しみました。
約300km離れた遠隔地にいる子どもたちの気持ちが通じ合ったイベントの模様を紹介します。

「NUROオンラインプログラム ~感性爆発~ 創造!シン・サウンド」とは?
「NURO 光」と、あたかも同じ空間にいるかのような自然なコミュニケーションを実現させる「窓」(※2)で遠隔地をつなぎ、言葉を介したコミュニケーションから「シン・サウンド」をつくるワークショップです。子どもたちの自由な感覚・感性で、さまざまなテーマの「音」(サウンド)を想像/創造。それをもとに、プロのミュージシャンが即興で音楽をつくります。
イベントの様子
イベント開始前は白いシャドウ(カーテン機能)に包まれている「窓」。向こう側にはいったい誰がいるのでしょうか?

カウントダウンとともにイベントがスタートすると、「窓」が開いて両拠点の子どもたちが初めて顔を合わせます。


はじめに、ソニーと「音」との関連性を紹介。また、「速いインターネット」と「遅いインターネット」の違いをコミカルに伝え、子どもたちに高速回線で繋がっているイメージを持ってもらいました。

続いて、メインプログラムである3つの「シン・サウンド」ワークを実施しました。
① 画像を見て「音」を想像するワーク
② 「音」を聞いてシーンや五感を想像するワーク
③ 未来の自分を想像し、そのときに聞こえる「音」を想像するワーク
① 画像を見て「音」を想像するワーク
拡声器にむけて大きく口に開けた人や鎮座する大仏など、さまざまな画像から思い浮かべた「音」を自由に発表してもらいます。


② 「音」を聞いてシーンや五感を想像するワーク
「この音を色にたとえると?」「この音からイメージする感触は?」など、音を聞いて感じたことを言葉にしていきます。グループで意見交換しながら進めることで、自分と異なる感じ方に気がついたり、違いを楽しんだりする様子が見られました。

③ 未来の自分を想像し、そのときに聞こえる「音」を想像するワーク
いつ、どこで、自分は何をしていると思うかという「未来の情景」や、そのときどんな「音」が聞こえるかを各自で考えました。

ワークが終了し、子どもたちは交流しながらのおやつタイム。ソニー仙台テクノロジーセンターの子どもたちは東京の、ソニーシティ大崎の子どもたちは宮城のお菓子を楽しみました。その間、3つのワークを通じて、子どもたちが自由な発想で創造した「音」を用いてサウンドエンジニアが即興で音楽を制作。

最後に完成した音楽が流れると、子どもたちは自分の声が乗った音楽に驚きながらも嬉しそうな様子。今日一日の出来事を思い出せるような音楽に、自然と笑顔があふれていました。
「シン・サウンド」完成までの様子を、動画でご覧ください。
参加者とその保護者、サポーターからのコメント
参加した子ども達からは、「写真からいろいろな「音」を考えるのが楽しかった」、「身の回りにさまざまな音があることがわかり、もっと知りたくなった」といった感想があり、新しい気付きに繋がる機会となったようです。
保護者からは、「自分が感じたことを自由に表現しても良いと思える時間だった」、「わが子は人見知りだけど、途中で手を挙げて意見を言う場面もあり楽しく参加できたように見えた」といった声があがり、子どもたちの成長を感じられる場面もありました。
イベント終了後の子どもたちへのアンケートでは、新しいことにチャレンジしてみたいという意欲が向上した子がほとんど。今日の自分に点数を付けてもらったところ、100点以上の点数を付けた子も多く、自己肯定を感じる機会となったようです。


イベントを盛り上げたサポーターのコメントは以下の通りです。
- 技術協力:MUSVI株式会社 小池 龍正さん
子どもたちは最初緊張していて口数が少なかったですが、イベントが終わる頃には手を振り合っていて、直接会っているように感じていたのではと思います。宮城にいても東京にいても互いに「つながり」を感じてもらえて良かったです。
- イベント企画、ファシリテーター:河原井 みつるさん
シン・サウンド=心のサウンドと捉えて企画しました。外にある音(サウンド)だけでなく、声や気持ちを言語化したものも自分の内側にある音(サウンド)として、より自由に発想してもらえるように促しました。本ワークショップを通じて、心のネットワークを繋げていきたいです。
おわりに
はじめは緊張していた子どもたちも、ワークが進むにつれて表現の自由度が増していき、終盤では積極的に「窓」の向こう側と会話している様子が見られました。テクノロジーの力で物理的な距離と心の距離を近づけ、新たな関係性を築くことができたと感じています。
今後もインターネットやテクノロジーの力で、子どもたちの感性を活性化させられるような体験を提供してまいります。