2025年7月31日
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、AI関連事業において、当社が提供するAI予測分析ツール「Prediction One」を応用し、リハビリテーション病棟向けに患者の予後予測を行う「リハビリAIソリューション」を本日より提供開始します。(※1)
「リハビリAIソリューション」は、リハビリテーション病棟に特化したUIを備え、患者の属性データ等をもとに、18項目のFIM(※2)や入院期間の予測など、20のAIモデルをワンクリックで実行できます。これによりユーザーであるセラピストは、日常生活レベル(ADL)の管理をスムーズに行うことができ、患者への介入に集中することが可能となります。
本ソリューションは、2024年6月から一部のリハビリ病棟においてテスト導入を開始しておりましたが、ユーザーからの声をもとにアップデートを重ね、このたび正式にリリースする運びとなりました。
【主な特徴】
本ソリューションのテスト導入を行った病院より、以下の成果が報告されています。
当社は今後もサービスのアップデートを重ね、リハビリの質向上による患者・家族へのより良いサービス提供と、院内業務効率化の両立をサポートし、リハビリ業界におけるAI活用のスタンダード化を目指してまいります。
<別紙> 提供背景
回復期リハビリテーション病棟とは、急性期の治療を終えて、本来の生活に少しでも近づけるためのリハビリテーションを専門に行う施設です。ここではリハビリテーション実施計画や、実績指数と呼ばれるリハビリ効果を示す指標の管理において、患者の予後を予測することが必須の業務です。
従来、予後予測を行うためには現場のセラピストが、大量のデータを解析するために時間を割く必要がありました。このたびAIを活用することにより、短時間で精度の高い予測を行うことができ、病院のリハビリテーションマネジメントの効率化やセラピストの業務負荷軽減に貢献します。
また、高精度な予後予測によって目標を明確にすることで、患者の不安軽減やリハビリへのモチベーション向上に寄与することが見込まれます。
このようななか、当社は2024年6月、北海道最大規模のリハビリテーション病床を保有する、社会医療法人 北斗 十勝リハビリテーションセンターと共同で、予後予測業務への活用を想定したAIモデルを開発しました。
本モデルは、退院時における「歩行の自立予測」、「トイレ動作の自立予測」、「運動項目FIMの予測」について、高い精度で予測が可能であることを実証しています。
さらに、複数施設において汎用性評価も実施し、これまで培ったAI技術を全国の病院向けに柔軟性高く支援できる準備が整い、このたび本ソリューションを提供する運びとなりました。
<参考プレスリリース>2024年6月12日
AIを用いた回復期リハビリテーション病棟向け予後予測ソリューションを十勝リハビリテーションセンターと共同開発
~患者・家族へのより良いサービス提供と院内業務効率化の両立へ~
以上