2023年
2023年2月10日
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社

ソニーのセンシング技術・AIを活用したスポーツICTソリューション
「スマートスイミングレッスンシステム」にてサービスアップデート

 

 ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、映像とAIを活用してコーチングをサポートし、練習効果の飛躍的な向上を可能にするスイミングスクール向けのシステム「スマートスイミングレッスンシステム」において、今春サービスアップデートを行います。映像を用いた効果的なレッスンを可能にするツール群の拡充によりコーチの指導を強化するとともに、ラップタイムや自己ベストなどの記録機能を追加することで「選手/育成クラス」にも活用の場が広がり、より幅広いレッスンで使いやすいサービスに進化します。

「スマートスイミングレッスンシステム」利用イメージ

 

「スマートスイミングレッスンシステム」では、プール施設に複数のカメラを設置して映像を撮影します。レッスン中、生徒は泳いだ直後にプールサイドのタブレットで自分の泳ぎを動画でチェックすることができ、ビジュアルによる気づきや学びにつながります。

 また、独自のAIアルゴリズムにより、撮影した複数カメラの水面・水中の映像から泳いでいる人を検出し、最適なアングルを組み合わせた動画コンテンツに自動編集して、クラウド経由で個人別ページに配信できます。このシステムにより、スマートフォンなどを通じて離れた場所にいる保護者などに動画とともに進級テストの結果を届けることができます。

「スマートスイミングレッスンシステム」イメージ図

 

 本システムは、2021年5月に株式会社ルネサンスが運営するジュニアスイミングレッスンに導入を開始し、2022年4月よりコナミスポーツ株式会社に「運動塾デジタルノート」の名称にて導入が開始されるなど、現在までに全国の合計約170店舗で活用されています。従来、ジュニアスイミングレッスン (幼児~泳法・タイム級クラス) で採用されてきましたが、スクールから要望があった 「選手/育成クラス」 での活用についてもコーチと協議を重ねて新機能を開発し、今回のサービスアップデートに至りました。

 

 導入スクールでは、既にプール内の壁面に複数台設置されたソニー製の高精細カメラや水中カメラによって生徒の泳いでいる姿を多方向から最適なアングルで捉えることができていますが、今回のアップデートにより、コーチはその多角的なフォーム映像を更に活かした指導を行うことができるようになります。また、今回アップデートされたサービスは「選手/育成クラス」に加えて、成人を対象としたスクールなどでも活用でき、スクール全体の顧客満足度の向上や収益性の向上への貢献も目指しています。

 

 

サービスアップデート概要

 

■ 指導ツールの拡充 ~映像を用いた効果的な指導を可能に

生徒がレッスンで泳いだ後、プールサイドでタブレットを使って指導する際の機能を拡充します。

 

・タグ付け機能

タグ機能によりアドバイスしたいシーンにワンタッチでジャンプが可能になる為、効率良く指導が行えます。

・画面上への書き込み

画面上に線や円、スタンプなどを押すことができ、より具体的に指導ポイントを伝えることができます。

飛び込みの際の入水角度、泳いでいる際の手足の動きや体のバランスなど、コーチが伝えたいイメージを実際に画面上で線や円を書き込むことで表現しやすくなります。また、スタンプ機能により現在どこの箇所やレーンを指して指導しているのかなどを明確にすることが可能です。

・コマ送り・スロー再生

「コマ送り」で映像を1コマごとに確認でき、また「スロー再生」により、指導したいシーンをじっくり詳細に解説することができます。

■ タイム計測の一元管理 ~コーチが指導に集中できる

 

・1人のコーチにつき、最大4レーンまで記録会のラップタイム記録と表示が可能に

「選手/育成クラス」などにおけるタイム記録会での使い方に即したインターフェースデザインを採用し、1人のコーチにつき最大4レーンまでタブレット端末で記録会のラップタイム記録と表示が可能になります。

これにより、コーチはストップウォッチの記録を転記する作業が不要になり、より指導に集中することができます。

■ 生徒の成長記録を可視化

 

・会員用ページで、種目別の自己ベスト記録が確認可能

「選手/育成クラス」など対象クラスの生徒は、種目別の自己ベスト記録が会員用ページから確認できるようになります。自らの成長の記録が可視化され、生徒のモチベーション向上につながります。

 当社は、2021年5月の「スマートスイミングレッスンシステム」サービス提供開始以降、導入スクールの声を反映しながら、スクール運営への貢献とレッスン現場における生徒・保護者・コーチの満足度向上を目指したサービスの拡充を随時行っています。今後も、導入スクールの拡大とともに、スポーツスクールのDX化を支援するICTソリューションとして、進化を続けてまいります。

 

※詳細はサービスページを参照ください

 (法人向け)https://ict.sonynetwork.co.jp/sports/swimming/

 (個人向け)https://ict.sonynetwork.co.jp/sports/swimming/member.html

 

※記載されている会社名および商品名、サービス名は各社の商標または登録商標です

 

 

【別紙】「スマートスイミングレッスンシステム」概要

「スマートスイミングレッスンシステム」はスイミングスクール向けのスポーツICTソリューションです。

プールに設置されたカメラで撮影された映像の活用や、クラウドを通じて生徒一人一人に動画を配信できるシステムです。生徒一人一人に寄り添ったサービスの提供により、スクールのサービス価値向上をサポートします。

 

■ 動画活用レッスン

レッスンのテーマ(めあて)を事前に動画で配信。レッスン中はコーチが動画を使ってポイントを説明。泳いだ直後に自らの泳ぎを動画でチェックすることで、課題や「できた!」に気づくことができ、レッスンへの取り組みが積極的になります。

 

■ 進級テスト結果/動画配信

プール内に設置された複数台のカメラが、進級テスト時の映像を生徒ごとにAIで自動編集します。

テストの結果をポイントとともに動画を生徒・保護者の手元に配信することで、コーチが伝えたいことをしっかり伝えることができます。

 

■ レッスン動画配信

プール内に設置されたカメラで撮影されたレッスン中の動画を生徒・保護者の手元に配信します。

なかなか見学に来ることができない保護者が、レッスンの様子を手元のスマートフォンなどで見ることができます。子どもの「できた!」に気づくきっかけをつくります。

 

■ 安全・安心への配慮

設置されたカメラの映像は、一定期間保存されます。日時などを指定して切り出すことで、安全管理への研修用の素材に使ったり、レッスン品質の向上に向けて映像で振り返ったりすることができます。

 

(左)個人別ページで予習ができる(中)プールサイドのタブレットで自分の泳ぎをチェック
(右)進級テスト結果を動画でお知らせ ※画像はイメージです

 

 

以上